その3 HERO

 

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『HERO』
は、すごく、うらやましい歌だ。歌っている人間も、歌われている人間も。

『例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ
愛すべきたくさんの人たちが僕を臆病者に変えてしまったんだ

(略)

でもヒーローになりたい
ただ一人 君にとっての
つまずいたり 転んだりするようならそっと手を差し伸べるよ』
(タイトル:HERO 作詞者名:桜井和寿)

私はこのMr.Childrenの、桜井和寿というボーカルの感じがどうしても好きになれなかったのだけれど、病気を乗り越え、復帰して出したこの歌に、Knock Outされたよ。遅まきながら。

私は、誰か一人の命と引き換えに世界が救えるとしたら、喜んで名乗り出る一人だ。
崇高な事を考えている訳ではまったくなく、手っ取り早く、自殺ではなく、名誉の死を迎えられるすごくいい方法じゃないか。
他に思いつくのなんか、飛び出してきた子供をかばって・・・とか、火事場に取り残された人を救おうとして・・・とかそんなシチュエーション。しかもきっと苦しんだ末に死ぬ事になる。
まぁ上記のように命を差し出したら苦しまずに死ねるかというとそんなもんは定かではないのだが。っていうか、これも殆ど可能性のないたとえばの話だというのはわかってますけどもね;
私は絶対に自殺しないが、まぁ殆どすべての時間、「死にたい」と思っている。
悲壮な意味はない。ただ、生きているのがもうだるくて仕方ないから。
誰にも愛されず、誰も愛さない生活というのに、ほとほと疲れてしまったのだが、だからといって誰も愛せないので、もうその方が楽だと思っている。
誰かを愛せないという事が、イコール寂しくても平気という訳でもないし、愛されなくても平気という訳でもないのです。

私だって、大事な友人はいるし、私のことを大事だと思ってくれている友人だっている自信はある。
けどさ、「友達」に、格付けなんて出来ないでしょ?
私は、一番に、なりたいのです。誰かの一番に。そして私も誰かを一番だと思いたいのです。この場合の「愛」とは「唯一無二の愛」です。

そんなもん幻想なのかもしれないけど、幻想すらもてない身としては幻想くらいしたい。

誰かの為だけに自分は死ねないと思う主人公は幸せだ。そして、そう思われる相手も幸せ。だとおもう。それが双方向であればの話だが。

そんな訳で、この歌を聞いていると涙腺がゆるむ。
決して、涙をこぼしはしないが。
ブスがこの歌を聴いて涙ぐむのは滑稽この上なく、しかも救いようがない。

 

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